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「差別化」を考える

こんにちは。

サロン経営者・セラピストなど
独自技術を持つスペシャリストのための

スクール開業・集客支援コンサルタント
佐野芳己(サノヨシキ)です。

先月行った上海の研修で
こんなワークがありました。

会場にいる
男性一人、女性一人に
前に出てもらって、

「二人の違いは何ですか?」
講師の先生は、みんなに聞きました。

すると、答えとして、

●性別
●身長
●体重
●服装
●髪の長さ
●出身地
●性格
●趣味
●頭の大きさ
●学生時代好きだった教科
●出身校
●住んでいる所

などがあがりました。

でも、この答えは、
実は、
2種類のグループに分けることができます。

まずひとつめのグループ
●身長
●体重
●髪の長さ
●頭の大きさ

そしてもうひとつのグループは、
●性別
●服装
●出身地
●性格
●趣味
●学生時代好きだった教科
●出身校
●住んでいる所

この2つのグループは、
何が違うのか、
わかりますか?





これは、

一つ目のグループは、
英語で言うExcellent

つまり、
他者より優れているかどうか、
上をいっているかどうかの
違いです。

もう少し平たく言うと、
長いか短いか、大きいか小さいか、
多いか少ないか、
の違いですね。

後のグループは、
英語で言うDifferent

比べることのできない
一つの物差しで図ることのできない
まったく違うもの、
異質なものです。

ビジネスにおいては、
他社よりも上を行こうとする
Excellentではなく、

他社とは全く異質の
Differentであることが
重要ですね。

というのは、

Excellentだと
他社より優れていようとしても、
またすぐに他社がその上を行こうとし、
不毛な競争を続けるからです。

低価格競争など、
最たるものですね。

ビジネスにおけるDifferent

簡単に言うと、
「差別化」ですが、

「差別化」というと
すんなり流れてしまうので、

「異質化」と言った方が
いいかもしれません。

同じ軸の上にない、
別の土俵にある状態です。

あなたは、
自分のビジネスを
どう「異質化」しますか?

他のもの違った魅力を持てば、

あなたの商品は、
競争することなく
買ってもらえるように
なりますね。

それでは、
今日はこの辺で。

また次回です^^

上海・研修旅行(その3) 「右手に論語 左手にそろばん」

 

上海・豫園の中
(写真は上海の豫園)

こんにちは。

サロン経営者・セラピストなど
独自技術を持つスペシャリストのための

スクール開業・集客支援コンサルタントの
佐野芳己(サノヨシキ)です。

今日は珍しく
朝5時半に起きました。

空気はかなりひんやりとしていて、
秋を感じますね^^

早起きすると、
やはり作業が非常に進んでいいです。

なるべくずっと
続けたいですね。

さて、本題です。

経営やマーケティングというと、

やはり
MBAやインターネットが
先に進んでいることもあり、
アメリカの情報が第一となります。

本もネットからの情報も
主にアメリカから流れてきます。

でも、
今回上海に行ってみて、

違う情報源から
違う情報を得られて
よかったです。^^

空間の移動、
視点の移動は大切ですね。
それで、

メールの件名になっている
「右手に論語 左手にそろばん」

これを見て、何これ?
と思った方もいると思いますが、

これは、
日本資本主義の父、
渋沢栄一の言葉です。

渋沢栄一は
幕末から大正にかけて活躍した
官僚、実業家で

今のみずほ銀行の大元である
第一国立銀行や
東京証券取引所の設立・経営に
関わった人です。

それで、
「右手に論語 左手にそろばん」の意味ですが、

そのままの意味ではなく、
論語とそろばんが比喩になっています。

この場合の論語は、
「哲学」「思想」「理念」
という意味になります。

そろばんは、
「経理」「数字による経営」「お金」
という意味です。

なので、
「右手に論語 左手にそろばん」の意味は

事業を行うには、
「理念」と「数字による経営」と両方大切、
と言ってるんですね。
「数字による経営」はわかりますが、

渋沢栄一はそんな昔から、
「理念」の重要性を説いていたんですね。

成功する事業は、
「なぜ、この事業をするのか」という問いに対する答え
「理念」を持っています。

「理念」がなければ、
少し儲らなくなったり、
流行らなくなったりするとやめてしまうので、
続きません。

理念があることによって
「停滞している時も
ずっと継続して行く力」が出るし、

また、
「他の人を巻き込んでいく力」
もあるんですね。

あなたにとっての理念は何ですか?

そして、
数字による目標設定や売上管理を
きちんとしていますか?

今一度、
見直してみましょう。

 

渋沢栄一の
「右手に論語、左手にそろばん」

私にとって
記憶に残るフレーズとなりました。
それでは、
今日はこの辺にします。

また次回^^

追伸
渋沢栄一について
もっと詳しく知りたい人は、
下記ウィキペディアのページで。
http://urx.nu/57yz

上海・研修旅行(その2)「歴史的視点」の重要性


上海・豫園

(写真は上海の豫園)

こんにちは。

サロン経営者・セラピストなど
独自技術を持つスペシャリストのための

スクール開業・集客支援コンサルタントの
佐野芳己(サノヨシキ)です。

昨日、無事
上海から帰国しました。

台風の影響を受けずに
飛行機が飛んでよかったです。

みなさんは
大丈夫でしたか?

さて、

この連休は、
上海の研修旅行に
出かけていたわけですが、

非常に濃密で意味のある時間を
過ごさせていただきました。

大阪在住の元グラフィックデザイナーで、
現在コンサルタントの中野貴史さんと

上海在住で上海トヨタの阪本敦さんの
合同企画によるセミナーでした。

3泊4日のうち、
観光は1日だけで、
3日も会議室でセミナーの企画です(笑)

で、
今回の研修旅行のテーマは、
「国際人としての自立」です。

母国日本を離れ、

今の日本と自分を
●縦掘り
●横堀り
●深堀り
するという内容です。

縦堀りとは、
時間軸で全体を見て
考察を深めること、

横堀りは、
地理的な軸、世界的視野で全体を見て
考察を深めること、

深堀りは、
総合的に全体を見て
考察を深めること。

今回、
特に大きな気づきとなったのは、

最初の縦掘り、

つまり
時間軸でものを見る、
「歴史的視点」の重要性です。

佐野は、
元々海外に行くのが好きで

今年も
3月にタイのバンコク、
6月にカンボジアのプノンペンに行っていて、

国際的な視点、
物事を外から見るということは、
ある程度身についていると思うんですが、

時間軸、
特に500年、1000年単位でモノを見る習慣
あまり無かったです。

今後、
出来るだけ取り入れて、
習慣化していきたいと思います。

ちょっと抽象的だと思うので、
例を上げて
具体的に説明してみますね。

みなさんご存知のように、
日本は、今、
経済が停滞している時期ですよね。

それは、
言われなくても、
実感していると思います。

これは時間軸、
歴史的視点で見ていくと
その意味がわかります。

日本の歴史は、
スカートの長い短い、
ネクタイの幅の広い細いという
流行の移り変わりのように、

「閉じた時代」と「開かれた時代」が
繰り返します。

遣唐使や遣隋使を派遣して
中国から文化を取り入れた
開かれた時代。

荘園制度で
土地に農民をしばりつけた
平安時代という貴族が支配した
閉じた時代。

神戸に港を作り
貿易を活発化させようとした
平清盛の目指した、
開かれた時代。

従来型の
農業ベースの社会を目指した
源氏の閉じた時代。

楽市・楽座で
経済を活発化させようとした
織田信長の開かれた時代。

鎖国をして260年も続いた
江戸時代という長い閉じた時代・・・
今の時代は、
もちろん、開かれた時代。

アジアの安いモノが押し寄せ
デフレが進行、

TPPなど国を開かないと
どうにもならない所に
追いやられていますね。

国を開くから大変なんだけど、
開かないと経済がなりたたなくて
もっと大変になりますね。
日本は農耕民族なので、
基本的に
一カ所にとどまり、
毎年同じことをするのが得意。

日本は、
閉じた時代の方が
繁栄することがわかっています。

でも、
歴史に学び、
開いた時代にどんな成功事例があるのか
見てみるのもいいですね。

自分の人生も
時間軸で追いかけ、

閉じた時代と開かれた時代
いい時と悪い時を見て、
総括してみましょう。

何か気づきがあると思いますよ。

そして、

開かれた時代の
「新しい日本人像」
「新しい自分像」を
少し考えてみるのもいい機会ですね。

それでは、
今日は、この辺で。

また次回^^